月毎の、香りが楽しめる花や風物など、これまでTOPページ等で紹介してきたものです。西日本を基準とした内容で、気象、地域などにより時期がずれる場合もあります。ご了承下さい。便宜上月別に掲載していますので開花時期等のご参考にしてください。
3月、梅林へ行こう!
梅は夜見るもの? 香りを聴くもの?
江戸時代、庶民は桜よりも梅の香を楽しんでいた。
梅といえば、梅干しかもしれませんが、今年は近場の梅園か、梅林へ香りを楽しみに出かけませんか? 好みの香りに出会えると、結構はまるかも。白系の花が香りが楽しみやすいです。
緑萼(りょくがく)
関西では、3月初頭には各地で梅の開花を楽しむ「梅祭り」が催されます。観梅はもちろんのこと、出店や、梅の植木市も同時に開催されるところも多くあります。
4月、5月は、藤の香りを嗅ぎに行こう!
山を彩る薄紫の艶姿
新緑に眩い垂れ藤
公園の藤棚が色づくシーズン到来。蔓性の藤は、他の樹木を支えに伸びて行きます。色も藤色の他、紅色、白、緋色など艶やか系の美しい色が特徴です。
公園や、植物園で楽しむのもいいですが、山間部へ出かけてると自然の迫力のある優美な藤に容易に出会えます。4月中頃から5月上旬にかけて開花します。
紫の雲とぞ見ゆる藤の花
いかなる宿のしるしなるらん 藤原公任
兵庫県 丹波篠山
遠めに見るとまさに、山に雲霞がかかっているように見える藤の花。
万葉の香り豊かな花と香りを楽しみに行きましょう。
山では遠目に桐と混同する事もありますから、公園で、事前に形や香りを確かめておくといいでしょう。
野趣あふれる春の香
自然の中の垂れ藤
山間部をドライブしているとこの時期なら容易に見つける事が出来ます。
春を彩る舞子さんの簪(かんざし)飾りの代表格。連なり垂れる藤の花は艶やかの一言につきます。
風に揺れる藤の花はなんとも風雅で美しいです。
京都宇治の平等院
万葉の香りに触れる・・・宇治の香り旅
各地の藤の名所があるので、春の晴れた日に出かけてみるのも春の楽しみです。
柚子を訪ねる
〜島根 美都〜
秘境の柚子
島根県益田市から東へ、かつては秘境として人を寄せ付けない山間部に柚子畑が広がっています。5月の連休明けに開花し、11月に実ります。
美都地区の山間部に至る所に柚子畑が点在しています。
美都温泉を中心に道路が広がっていますから、ドライブするとすぐに見つかるでしょう。家々の庭にもほとんど柚子が植えられています。春の開花が一番香りを楽しめますが、秋の収穫期も黄色い色がとてもきれいで見応えがあるでしょう。
5月上旬そろそろ開花平地では稲作を、こういった傾斜地は柚子栽培に適しているようで、段々畑の柚子畑や、田んぼの脇、山間部のわずかな傾斜地に植えられている。
花の香りは5月中旬
5月連休明けに開花柚子畑の感香は所有者に目的を告げてから楽しませて頂きましょう。
香りの楽しみは、傍目には不審者ぽくも見られがちなので、一言告げておくと安心されお話も聞けるかもしれません。
柑橘類は、花の香りが絶品。
5月の、開花時期には朝か夕暮れを狙って訪問すると強烈な香りの乱舞が楽しめます。あまりの香りに酔うかもしれません。心がすごいボリュームで平穏になってゆきます。日中も楽しめますが、朝か夕方以降は香りの量があふれんばかりなのでお勧めです。
五月の連休開けあたりの1週間くらいが嗅ぎ時です。美都温泉を中心に、周辺に柚子畑が点在しています。収穫期は、邪魔にならぬように注意して楽しみましょう。
11月頃から完熟
果実は秋まで待て
薬味の柑橘類では、とても人気の柚子です。収穫直後の「ヌーボー柚子」を秋の収穫時期は、安いものなら1個30円ほどで売店で購入できます。皮も実も楽しめますのでジャム作り、生搾りして柚子酢、お風呂に浮かべたり、薬味、余ればポン酢づくりなどして存分に楽しめます。
収穫用に低く選定された樹形が美しい
2011年5月3日撮影
香りのお土産
香りのお土産に、夏みかんジャムがお薦めです。
安価で香りが凝縮されていて家に帰ってからも楽しめました。
秋は、柚子の収穫
柚子ヌーボーを楽しむ。
たわわに木に実をつける様は壮観です。
柑橘系薬味のキングとでも言えそうな柚子は、香りの楽しみ方も豊富です。
ジャムやジュース、サイダー、柚子味噌をはじめ、ゆべしや菓子類など豊富です。地元の道の駅や温泉の売店などで入手できるので、楽しみましょう。
収穫時期は、毎週火曜日にゆず湯
柚子の感香の後は、温泉で仕上げ
柚子の最盛期なら柚子風呂が楽しめます。
美都温泉は、アルカリ単純泉で少し濁った透明泉で肌がぬるっとして、よく暖まります。掛け流し33度の良泉です。柚子の収穫期には、毎週火曜日にゆず湯が提供されます。
近隣には、ペンションや、温泉宿があり静かな山間のひとときを楽しめます。
温泉横に道の駅があるので、情報週報に立ち寄るといいでしょう。柚子を使ったジュースもぜひ飲んでください。とても人気が高いようです。
美都温泉
美都温泉 湯元館
島根県益田市美都町宇津川ロ630-3
TEL.0856-52-2100
FAX.0856-52-3668
定休日:毎週水曜日
美都温泉の売店で格安で売られている
道の駅サンエイト美都
道の駅に隣接して美都温泉があります。
大きな地図で見る
春は一斉に香りを放つ植物達でいっぱい
昼夜とわず、さまざまな場所で香りが漂う一年で最もエキサイトな時期です
【これから咲く花、香る風物一覧】
3月から5月頃が嗅ぎ時
春前半
春は、年中で最も香りの花が多い時期
菜の花、水仙、ニオイヒバ、沈丁花、ジャスミン、シークワーサー、ワカメ露店干し、野焼き、イカナゴを炊く兵庫県の住宅地界隈、ムスカリ、ニオイタイツシャリンバイ:排ガスに強いので道路沿で発見できる菜の花:河川敷、田畑ボすみれ、モクレン、ヒサカキ、シュンラン、コブシ、香りツバキ、茶摘み、マンゴー、沙羅双樹、三椏、コーヒーフラワー、キンセンカ、フリージア、ハナニラ、ヨモギ、イブキジャコウソウ、オガサワラクチナシ、トウタネオガタマ、ムベ、イランイラン、ライラック、ニオイ桜、桐、フジ、アカシア、イヌコウジュ、ミズメ、こぶし:街路樹シュンギク、月桂樹、ヒサカキ、シキミ、ブルーベリー、岩牡蛎解禁、ユーカリ、カリン、サクラソウ、イジュ、下がり花、ミカン等
春後半
テッポウユリ、ミズメ、ドングリ、ガマズミ、キウイ、カツラ、れんげ、ジャスミン、アケビ、クチナシ、サンザシ、ニセアカシア、ハナニラ:庭、公園沈丁花:庭木、公園など、香りが強いシャリンバイ、新茶、クロツグ、ニンニクカズラ、ハマナス、イヌビワ、マロニエ、泰山木、柿、カモミール、トベラ、ボタン、カタルバ、アイリス、ハマナス、エゴノキ、バラ、ホオノキ等
静かな朝夕の散歩時に、鼻を澄ませば香りを発見しやすいです。
よもぎ:野山、公園、河川敷フジ:公園の藤棚、山間部ヨモギなどは、見つけやすいので手始めに「嗅ぎ人デビュー」にもってこいです。指で触れるとヨモギ餅の、あの香りが楽しめます。気分もすっきりとしますよ。シャリンバイや、沈丁花は花が小さい(1cm未満)ので香りを頼りに探してみて下さい。
(植物名の場合は、ほぼ花の香りを示しています)
香りの嗅ぎ方・嗅感度チェック
雨に押されて咲くクチナシ
夏は、ゴーヤの甘い葉の香り、苦い味で暑気払い。
涼しさは苦味から?
夏は青臭さで暑気払い
ゴーヤチャンプルーになるのか?
ゴーヤといえば、チャンプルー(炒め物)が一番かと思いますが、氷と一緒にミキサーにかけると、ゴーヤジュースができ上がります。沖縄で、「さがり花」を観察している時に、近くの方が差し入れてくれた事を思い出します。苦み走った味と青臭い香りは暑気払いに一番です。
折からの節電対策のエースとして人気急上昇
生育が早いのと、葉が広いので直射日光を遮るのに今や定番。
この季節、車窓から家々の庭やベランダを眺めると緑に黄色の光景が目に飛び込んできます。
ゴーヤ飽きた来年は、ヘチマか、胡瓜などもいかがでしょう。同じように広い葉が涼感を演出してくれます。
家庭菜園では、実よりも花
ゴーヤの実の苦みは暑気払いに最高ですが、日よけ用の栽培では大きなゴーヤづくりは、肥料の管理が必要と思いますが、お花は肥料を気にしなくても手軽に楽しめます。
伊吹山 (滋賀県)ユウスゲ
伊吹山の3合目高原に夕暮れから咲く「ユウスゲ」探訪(2011年7月)
夏は、ラベンダーの香りを
嗅ぎに行こう!
静けさの中に広がる香り
自分好みのラベンダーを探してみましょう
早朝のラベンダー畑は静寂そのものです。まるでラベンダー畑が音を吸収しているようで、聴こえるのは、蜜蜂の羽音と僅かな風の音だけ。太陽の下でハーブに対峙する貴重な一時を盛上げてくれるようでした。
広い、ラベンダー畑の真ん中に身を沈めると、なんともいえない解放感と幸福感に満たされてきます。香りと、心地よい光景、穏やかな音が奏でる最高の時間を体験できます。
ハーブ園や、産地では、幾種類ものラベンダーを栽培されている事が多いので、自分の好みの香りを探しに行くのも楽しみの一つでしょう。
夜明け直後の清々しい空気感
中には、白いラベンダーや、純国産のオカムラサキといったとても香りのいいものもあります。気に入れば精油(アロマオイル)や、ドライラベンダーなど香りのお土産を買うのも楽しみです。
十勝岳がかすかに望める
見渡す限りラベンダーラベンダー、ラベンダー。
こころの深部まで滲みる。
ラベンダー摘み蝶も蜜蜂もやってくる
ラベンダー畑では、少し肩の力を抜くとすぐに眠たくなりますので、余裕を持って訪れるといいでしょう。たっぷりと心に滲みるまで味わいましょう。
ラベンダー畑の真ん中で
香りを感じましょう。
各地のハーブ園では、ラベンダーが栽培されていますので、早朝か、夕方等比較的人出の少ない時間帯を目指して訪れると楽しみやすいです。しかも香りがよく飛散する時間帯です。
珍しい「濃紫ピンク」という品種。
北海道で栽培されたオカムラサキという品種は、富良野ラベンダーの貢献者であるファーム冨田の開発品種です。
1990年に南フランスのモンブランで開催されたラベンダー精油品評会で一位に認定された精油です。日本人好みの親しみやすいとてもいい香りです。
まさしく「ラベンダーの海」
ゆっくりと最高のアロマテラピーを堪能しましょう。
ラベンダー畑の多くは、収穫を目的に栽培していますので、確認してから出かけるようにしましょう。
撮影:2005年7月17日 北海道富良野
ポプリの里、彩花の里、ファーム冨田等
夏の香りは、朝夕が狙い目
山開き、海開きで夏も本番。夏は朝夕の凌ぎやすい時間帯に、香りを求めて楽しみましょう。
くちなし
【夏に咲く花、香る風物一覧】
6月から8月頃が嗅ぎ時
夏前半
夏は、夕立の後の香りたつ時間帯がベストです。
野いばら、ドングリ、オリーブ、イジュ、コアジサイ、シャラ、おとめゆり、月橘、福木、梔子、ヤブニッケイ、シナノキ、夏みかん、柚、匂いバンマツイ、夾竹桃、浜茄子、アベリア、白粉花、イジュ、サガリ花、スズラン、どくだみ、泰山木、ホオノキ、月下美人、ランタナ、匂いシュロ蘭、キカラスウリおにゆりチョウジソウニチニチソウ早乙女花、ハマユウ、セイヨウニンジンボク、山百合、ウツギ、シマトネリコ、合歓木等
夏後半
月桃、夜香木、ゴマ、葛、ジャスミン、ハマゴウ、クサギ、麝香草、青桐、サンセベリア、ユリ等マダガスカル ジャスミン
夕涼みがてら香りを楽しみましょう。
さがり花ハマゴウ夏の「嗅ぎ人デビュー」は、梔子(クチナシ)が、見つけやすくお勧めです。一重のクチナシは初夏に咲き始めます。八重咲きのクチナシは少し遅れて開花します。花を水盤に浮かべると涼感が合って素敵ですが、甘い蜜に蟻が寄ってくる事もあるので注意。
合歓木の花カナリー椰子の花
(植物名の場合は、ほぼ花の香りを示しています)
香りの嗅ぎ方・嗅感度チェック
茶花の香り
ローズガーデンは、
天然のアロマテラピー
究極のアロマ浴でリフレッシュ
バラを眺めながら、香りで満たされる
秋咲きのバラをたっぷりと味わいに出かけませんか。お部屋の中のアロマテラピーも気持ちいいですが、ビジュアルも楽しめるローズガーデンでの天然100%のアロマテラピーは格別です。
伊丹市 荒牧バラ園
ローズガーデン浴にはハーブテーをポット持参で
ローズガーデンは、各地にあります。バラ専門の庭園もありますが、植物園や遊園地の一角に整備されていたりします。温かいお茶とベンチに敷くハイキング用のざぶとん持参でゆくと、ゆっくりできます。
大阪千里 万博公園バラ園
植物園、ハーブ園の一角にあります
ちなみに関西なら大阪千里の万博公園をはじめ、ユニバーサルスタジオ、枚方パーク、宝塚ガーデンフィールズ、須磨離宮公園、布引きハーブ園、伊丹の荒牧バラ公園、浜寺公園バラ庭園、中の島公園バラ園、靱公園バラ園などがあります。
大阪市 中之島公園 バラ園
近くのローズガーデンを探す。
大きなバラ園も種類が豊富でいいですが、量に圧倒されるので、こぢんまりしたバラ園などお勧めです。
ローズガーデンのベストシーズン
春と秋です。春咲き、秋咲き以外に四季咲きのバラもありますが、季節のいい春秋が種類も豊富でたっぷり楽しめます。
秋は、身近なバラ園にでかけよう
特に、秋咲きのバラは香りが春に比べて強く感じる事が多いです。春咲きに比べると秋のバラは小ぶりで花数も少ないと言われていますが、写真をご覧頂いても分かるように、充分に楽しめます。
伊丹市 荒牧バラ園
まずは、近くのローズガーデンを探してみましょう。Netや友達情報やタウン誌などでお気に入りが見つかったらタイミングを見計らって訪問しましょう。
ローズガーデンごとに代表的なローズがあります
それぞれのローズガーデンごとに、特に大切に育てているローズがあります。希少種や貴重種などです。大阪の浜寺公園には、アンネフランクが育てていたバラの種を改良しアンネの父に捧げたローズがあります。とてもきれいです。他にも代表種がありますので、お目当てに出向いてください。
ベストシーズン
時期は春なら5月〜6月。秋なら10月〜11月あたりです。気候や地域によって異なりますので事前にチェックして下さい。
浜寺公園バラ園
お気に入りの香りを探す
色と香りの関係?
最も香りが立つ時間帯は朝夕です。できれば太陽が昇る直後辺りが濃厚な香りを楽しめます。または、日没頃も香りを楽しめます。
嗅ぎPointも探そう
すべての花を嗅ぎ回ると傍目にも美しくありませんし、なにより鼻が疲れてしまいます。朝夕は、嗅覚も優位な時間帯ですので早めか遅めに訪れるのがいいでしょう。
ナエマ
白系のバラはよく香る
香りのよく立つバラは、白系のが多いようです。花の近くに寄れば香りが飛び込んできますので「一目ぼれ」感性を全開にして探してみましょう。
アスピリンローズ
気に入ったバラに出会えれば、写真を撮るか、スケッチをして名前も記録しておきましょう。あわせて香りの印象を記録しておくと楽しいです。
大阪市 中之島公園 バラ園
白系の花は相対的に香りが立つものが多いです。花の近くに寄れば香りが飛び込んできますので「一目ぼれ」感性を全開にして探してみましょう。
気に入ったバラに出会えれば、写真を撮るか、スケッチをして名前も記録しておきましょう。
ワイン好きの人が味わいの記録をとるように。
アロマテラピーに使用するローズ精油の産地は、ブルガリアやモロッコ、グラース産が有名です。園芸種と異なり小ぶりのダマスクローズやローズ・ド・メイや原種に近いバラの花です。
野いばら(テリハノイバラ)
それらのルーツが日本の野いばらと言われていますので、ローズガーデンに訪れたら、野いばらをチェックしてください。原種は香りも濃厚です。
USJ Roses of Fame
Universal Studio Japan「Ros
「Roses of Fame」
名前の由来が深〜い
バラの名前は、歴史的な名前がついたものや、イメージから命名されたもの、品種改良に関わった人の名前など由来やドラマがあります。
アンネフランクのバラ
お気に入りのローズの物語を調べてみると楽しみが広がります。
ローズガーデンは、
天然のアロマテラピー
究極のアロマ浴でリフレッシュ
バラを眺めながら、香りで満たされる
秋咲きのバラをたっぷりと味わいに出かけませんか。お部屋の中のアロマテラピーも気持ちいいですが、ビジュアルも楽しめるローズガーデンでの天然100%のアロマテラピーは格別です。
伊丹市 荒牧バラ園
ローズガーデン浴にはハーブテーをポット持参で
ローズガーデンは、各地にあります。バラ専門の庭園もありますが、植物園や遊園地の一角に整備されていたりします。温かいお茶とベンチに敷くハイキング用のざぶとん持参でゆくと、ゆっくりできます。
大阪千里 万博公園バラ園
植物園、ハーブ園の一角にあります
ちなみに関西なら大阪千里の万博公園をはじめ、ユニバーサルスタジオ、枚方パーク、宝塚ガーデンフィールズ、須磨離宮公園、布引きハーブ園、伊丹の荒牧バラ公園、浜寺公園バラ庭園、中の島公園バラ園、靱公園バラ園などがあります。
大阪市 中之島公園 バラ園
近くのローズガーデンを探す。
大きなバラ園も種類が豊富でいいですが、量に圧倒されるので、こぢんまりしたバラ園などお勧めです。
ローズガーデンのベストシーズン
春と秋です。春咲き、秋咲き以外に四季咲きのバラもありますが、季節のいい春秋が種類も豊富でたっぷり楽しめます。
秋は、身近なバラ園にでかけよう
特に、秋咲きのバラは香りが春に比べて強く感じる事が多いです。春咲きに比べると秋のバラは小ぶりで花数も少ないと言われていますが、写真をご覧頂いても分かるように、充分に楽しめます。
伊丹市 荒牧バラ園
まずは、近くのローズガーデンを探してみましょう。Netや友達情報やタウン誌などでお気に入りが見つかったらタイミングを見計らって訪問しましょう。
ローズガーデンごとに代表的なローズがあります
それぞれのローズガーデンごとに、特に大切に育てているローズがあります。希少種や貴重種などです。大阪の浜寺公園には、アンネフランクが育てていたバラの種を改良しアンネの父に捧げたローズがあります。とてもきれいです。他にも代表種がありますので、お目当てに出向いてください。
ベストシーズン
時期は春なら5月〜6月。秋なら10月〜11月あたりです。気候や地域によって異なりますので事前にチェックして下さい。
浜寺公園バラ園
お気に入りの香りを探す
色によって香りの強さが異なる?
最も香りが立つ時間帯は朝夕です。できれば太陽が昇る直後辺りが濃厚な香りを楽しめます。または、日没頃も香りを楽しめます。
嗅ぎPointも探そう
すべての花を嗅ぎ回ると傍目にも美しくありませんし、なにより鼻が疲れてしまいます。朝夕は、嗅覚も優位な時間帯ですので早めか遅めに訪れるのがいいでしょう。
ナエマ
白系のバラはよく香る
香りのよく立つバラは、白系のが多いようです。花の近くに寄れば香りが飛び込んできますので「一目ぼれ」感性を全開にして探してみましょう。
アスピリンローズ
気に入ったバラに出会えれば、写真を撮るか、スケッチをして名前も記録しておきましょう。あわせて香りの印象を記録しておくと楽しいです。
大阪市 中之島公園 バラ園
白系の花は相対的に香りが立つものが多いです。花の近くに寄れば香りが飛び込んできますので「一目ぼれ」感性を全開にして探してみましょう。
気に入ったバラに出会えれば、写真を撮るか、スケッチをして名前も記録しておきましょう。
ワイン好きの人が味わいの記録をとるように。
アロマテラピーに使用するローズ精油の産地は、ブルガリアやモロッコ、グラース産が有名です。園芸種と異なり小ぶりのダマスクローズやローズ・ド・メイや原種に近いバラの花です。
野いばら(テリハノイバラ)
それらのルーツが日本の野いばらと言われていますので、ローズガーデンに訪れたら、野いばらをチェックしてください。原種は香りも濃厚です。
USJ Roses of Fame
Universal Studio Japan「Ros
「Roses of Fame」
名前の由来が深〜い
バラの名前は、歴史的な名前がついたものや、イメージから命名されたもの、品種改良に関わった人の名前など由来やドラマがあります。
アンネフランクのバラ
お気に入りのローズの物語を調べてみると楽しみが広がります。
柑橘の感香花旅
〜島根 美都〜
秘境の柚子
島根県益田市から東へ、かつては秘境として人を寄せ付けない山間部に柚子畑が広がっています。5月の連休明けに開花し、11月に実ります。
美都地区の山間部に至る所に柚子畑が点在しています。
美都温泉を中心に道路が広がっていますから、ドライブするとすぐに見つかるでしょう。家々の庭にもほとんど柚子が植えられています。春の開花が一番香りを楽しめますが、秋の収穫期も黄色い色がとてもきれいで見応えがあるでしょう。
5月上旬そろそろ開花平地では稲作を、こういった傾斜地は柚子栽培に適しているようで、段々畑の柚子畑や、田んぼの脇、山間部のわずかな傾斜地に植えられている。
花の香りは5月中旬
5月連休明けに開花柚子畑の感香は所有者に目的を告げてから楽しませて頂きましょう。
香りの楽しみは、傍目には不審者ぽくも見られがちなので、一言告げておくと安心されお話も聞けるかもしれません。
柑橘類は、花の香りが絶品。
5月の、開花時期には朝か夕暮れを狙って訪問すると強烈な香りの乱舞が楽しめます。あまりの香りに酔うかもしれません。心がすごいボリュームで平穏になってゆきます。日中も楽しめますが、朝か夕方以降は香りの量があふれんばかりなのでお勧めです。
11月頃から完熟
果実は秋まで待て
薬味の柑橘類では、とても人気の柚子です。収穫直後の「ヌーボー柚子」を秋の収穫時期は、安いものなら1個30円ほどで売店で購入できます。皮も実も楽しめますのでジャム作り、生搾りして柚子酢、お風呂に浮かべたり、薬味、余ればポン酢づくりなどして存分に楽しめます。
収穫用に低く選定された樹形が美しい
2011年5月3日撮影
花の香りは5月中旬頃が嗅ぎ頃
五月の連休開けあたりの1週間くらいが嗅ぎ時です。美都温泉を中心に、周辺に柚子畑が点在しています。収穫期は、邪魔にならぬように注意して楽しみましょう。
収穫時期は、毎週火曜日にゆず湯
柚子の感香の後は、温泉で仕上げ
柚子の最盛期なら柚子風呂が楽しめます。
美都温泉は、アルカリ単純泉で少し濁った透明泉で肌がぬるっとして、よく暖まります。掛け流し33度の良泉です。柚子の収穫期には、毎週火曜日にゆず湯が提供されます。
近隣には、ペンションや、温泉宿があり静かな山間のひとときを楽しめます。
温泉横に道の駅があるので、情報週報に立ち寄るといいでしょう。柚子を使ったジュースもぜひ飲んでください。とても人気が高いようです。
美都温泉
美都温泉 湯元館
島根県益田市美都町宇津川ロ630-3
TEL.0856-52-2100
FAX.0856-52-3668
定休日:毎週水曜日
美都温泉の売店で格安で売られている
道の駅サンエイト美都
道の駅に隣接して美都温泉があります。
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柚子の里探訪
島根県益田市美都町の柚子
秋は森へ甘いカラメルの香り
に包まれに行こう!
水の音を目印に探そう
ハート型の葉っぱと川が目印です。
花や実が香りを放つのは不思議ではありませんが、落葉からとても良い香りがすれば、少し驚きます。しかも、辺り一面にほのかな甘い香りが(時に香ばしい)漂っていると、なんだか森の不思議さがさらにロマンチックなものになります。
桂の木は、水場近くの湿ったところを好みます
香りの源は桂の葉です。桂(カツラ)の木は、神社や深い森で出会えます。自生のものの多くは、水量のある川沿いに、また谷川の中に見つける事ができます。尾根よりも谷を探すといいでしょう。
森に甘いカラメルの香りが漂い、
どこからか妖精が出てきそうな気配
ハート型の葉の目印
桂の葉は、落葉してはじめて香りを放ちます。甘いカラメルの香りだったり、場所によって醤油煎餅を焼く時の香りにとてもよく似ていますからすぐに分かります。葉の形もきれいなハート型で、香りも形もよい木です。
撮影:2005年10月10日
兵庫県 但馬高原植物園
2010年6月日 京都府
アサヒビール大山崎山荘美術館
感香旅行「桂の葉」
兵庫県但馬地方
但馬高原植物園の桂は甘く香っています。
土壌の加減か、気候の加減か、甘く香ったり香ばしい桂の葉がありますので、探す楽しみも増します。
桂の木のそばに水飲み場がありました。
きれいな水を好むのか、傍らに水飲み場が有り、美味しいお水を訪れた人が飲めるように整備されていました。(但馬高原植物園)
ほとんど、谷川の中に木があるという感じで、水が生命線の木だなと改めて感じた。
*
大山崎山荘美術館
桂の木は、公園や植物園、庭園などでも見つける事ができます。
【カツラ】(カツラ科)
北海道から九州に自生。水脈のあるところに多く自生。
落葉時期は、晩秋。
葉を乾燥させると香りがよく感じとれます。
葉から甘い香りが漂う
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冬の香りいろいろ
寒さこそ
最高の引き立て役
水仙の香りは冬の妖精の言葉
真冬のちょうど中心にいるような気持ちがしてくる
真冬の花の香三種(梅、山茶花、水仙)の中で、水仙は、梅が春の期待を感じさせる甘い香りとは異なり、あくまでも凛とした崇高な印象があります。
春を迎えるには、まだまだ早いですが、真冬を感じるにはうってつけの香りです。清々しく、さわやかな香りは、体内の汚れもきれいに流してくれるようなも感じます。
真冬のナチュラル・アロマテラピーに水仙郷を訪ねる旅はいかがでしょうか。
紀伊水道に浮かぶ沼島を望む
立姿が細腕のようだが力強い
水仙の自生場所の多くは、風当たりの強い崖っぷちです。よりにもよって、厳しい環境を選ぶのか不思議です。だからこそ、水仙のあの凛とした男前な香りが誕生するのか、一度水仙に聞く機会があれば、教えてもらいたいものです。
香りの強さが寒さを忘れる
肌を切る風が育む真冬の絵巻
黒岩水仙郷の入口
淡路島の黒岩水仙郷は、房総半島、伊豆半島、越前海岸にならぶ水仙群落です。何れの地も寒風吹き荒ぶ場所ですが、香りる植物の少ない真冬の貴重な「嗅ぎ場」です。
開花は、概ね1月から2月頃までと比較的長い期間開花していますので、開花の知らせをチェックしながらお出かけ下さい。
漂着した球根を山に植えたのが始まり
急斜面に500万本の野生水仙が嗅ぎものです。
淡路島は、海峡と灘、湾に囲まれた日本神話にも登場する島です。かつて、日本に最初に漂着した香木もこの島です。そういう意味では、自然の貿易港なのかもしれませんが、香木も水仙も共に香り繋がりで少し不思議なものを感じます。
へばりつくように咲き誇る。
香りを堪能しながらの眺望は異次元
淡路島の南側に位置する黒岩水仙郷は、風と太陽が降り注ぐ急斜面にあります。かなり、人の手による管理がなされており、遊歩道も完備され子どもから大人まで楽しめます。
一重咲きの野生ニホンスイセンが広がる
斜面の頂上には展望スペースが有り、紀伊水道に浮かぶ沼島や、遠く和歌山や太平洋を望めます。風に当たりながら、水仙の語りかけるような香りをしばし聞いてみるのも、冬ならではの楽しみです。
*
黒岩水仙郷から少し76号線を東に行けば、立川水仙郷もありますので、時間が許せば併せてお楽しみ下さい。