代表的な生活基本臭(40種程度)
ドレミを覚えるように「生活基本臭」を体験する
人が生きて行く上で経験しておくべき香りや匂いは、大ざっぱに分類したもので約40種ほどあります。腐敗臭や、焦げ臭、ゴムの擦れる香りや、樹脂、様々な食品臭、高齢者の体臭など、嗅感覚が形成されるまでに体験される事を勧めます。
音楽教育では、生音に触れる事と、自ら音を奏でる事、音楽のリズムに体を合わせる事を経験し、音の名前を覚え、音階や曲を覚える事を学びます。
図画・美術教育では、モノを観察し感じたものを表現する事、色の名前を覚える事で色の認識力、識別力、コミュニケーション力をつけます。
味覚・食育においても、様々な食品を食べる経験が豊かな体と心づくりに重要と言われています。
嗅覚教育においても、様々な生の香りとの出会い、香りの名前(香りのボキャブラリー)を覚える事で、嗅覚の識別力は格段に向上し、嗅感覚の精度が高まります。これらは、特に吸収力のある幼年期に必要です。
幼児が、最初に出会う香りが人工の香りであることが、もたらす危惧
イヤフォンばかりで、音楽を聴いていると、本来の生音に出合った時に違和感を感じ、生よりも人工的な音のレンジにしか反応出来なくなり、生音の豊かな表現力や、耳だけではなく体で音を感じたりする感覚を養えずに、人工的細工の効いたイヤフォンの音でなけれ音楽を楽しめなくなってしまう事があり、せっかくの聴覚の機能を充分に楽しめる術を失ってしまいます。
原体験で生の音の楽しさ奥深さを体験した上で、イヤフォンで再生音を聞く事が望まれます。
同じように、味覚も同じです。最初に食べるモノほど質の高いものを摂取しないと、それ以降偏食になる危険があります。最初に、旬の味の良い時期に、適切な調理で食べなければ、とうてい好きになれないのです。
幼児期にきちんとした出汁で育った子どもの味覚は、繊細に育ち、微妙な味わいを識別出来、豊かな食感性を備えた大人になると言われています。
美的センスは1世代で磨かれ、味覚は3世代で磨かれ、音感は6世代かかって育まれると言われています。嗅感覚は、さらに複雑な感覚器ですから音感以上に世代を超えて磨かれて行くものです。
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