日本は、世界でも珍しい
香りに満ちた国です。
日本は類い希な「香り」の宝庫
季節が1/4ずつ均等にある国は珍しいのです。赤道に近い国は、ほとんど夏だったり、北の国は冬が長かったりします。日本は、均等に季節があり、山、海、川、平野とあらゆる地形、地質、各種資源も種類が多く(量はないが)香りを発する生物の宝庫です。平安神宮 右近の橘(春に香りのいい花を咲かせます)
日本の風土は感度豊かな「嗅粘膜」を育んだ
適度な湿度、豊かな季節性、さらに豊かな食材は、人の味覚と同時に風味を感じとる繊細な嗅覚を育みました。
◎感香旅行の特徴
香りを嗅ぐ喜びと命の栄養(生理に働き掛ける)
香りのいい場所は総じて景色が良いので旅の楽しさが倍増する
自然の香りの持つ豊かさを全感覚で受け入れる事で想い出が長持ちする
日本にいるなら、感香しないともったいない
日本は 地理風土的に 四季が均等にあり 湿度も高く まさに 香りを楽しむのに世界でも最もいい条件がそろっています。 そういった環境に順応してか 嗅粘膜もとても敏感にできている。その証拠に 香りの文化はとても奥深く日本人の暮らしに根差しています。
香水を体臭を消すマスキングで使用する欧米に対し 日本は香りで遊ぶ「香道」があります。微妙な薫りの違いを感性を頼りに遊ぶなんて 何処の国にもありません。
季節ごとに風が薫り 香り豊かな食材に恵まれた この国では香りは立派な栄養源です。合成臭が蔓延する時代だからこそ 自然の香りに触れる時間を大切にしたいものです。
花韮(はなにら)の葉に特有の匂い。公園や生垣など、春開花。
この「感香スポット」は、市販の観光ガイドブックのように、ズバリ「ここへ行きましょう」といった親切なものではないかも知れません。
おおよその季節や分布を記載しているだけです。自ら探し出さなければならないものです。そのかわり、とても大きな満足感に満たされると信じています。
ぜひ、フィールドへ出かけてあなたの心にフィットする香りの風景に出会ってください。
脳が疲れたら香りを嗅ぎに
出かけよう!
香りの良い場所は景色も奇麗
視覚の思い出は、年月と共に次第に薄れますが、香りの思い出は生涯心に残ります。脳の記憶部位が異なるからです。
時期をチェックして出かけましょう
香りの植物や、香りの風物の時期を事前に調べておいて、タイミングを図って出かけましょう。柑橘類の花は1週間、夜香木や月下美人などの植物は夜だけ香りを放ちますからチェックがポイントです。
香りの嗅ぎ方
大阪府岸和田市蜻蛉池
大阪岸和田市蜻蛉池の水仙(撮影:2007-1-23)
(参考)感香旅行先候補(スライドショー)