沖縄 暮らしに欠かせない
感香花旅〜月桃(げっとう)〜
沖縄地方の誰もの原体験臭
花の香はさておき月桃は葉っぱが命。葉のエキスは薬用、殺菌剤、栄養飲料、アロマ精油など広範囲に活用されています。繁殖力が強く、庭の邪魔者扱いとされていたとも聞きますが、工芸品として籠の素材として利用されています。
しかし香りは沖縄県民の原体験としての初ムーチー。月桃の皮で餅を包んだ持ちをお正月を迎える新生児に食べさせるのが初ムーチー(餅)なのです。内地の柏餅や笹餅のようなものかも。普段から菓子店や食品店に並んでいます。
西表島の庭木の月桃
西表島はほとんどが未開拓。縦断道路すら整備されていません。干潮時には西表島の由布島へは水牛車で渡ることができます。月桃やサガリバナなど豊富な植物が散策しながら見ることができます。
沖縄の住宅には月桃が庭木のように繁殖しています。繁殖速度が早いので迷惑がられることも。近年、葉から精油を抽出されたり、沖縄和紙の原料として活用されています。薄茶色の丈夫な紙です。
自生地はほとんどが河川流域。石垣島北部の平久保半島や西表島の仲間川や浦内川の流域に群落があります。沖縄本島の首里や真喜屋、添道などでも出会えます。
サガリバナの開花は6月下旬〜7月下旬頃
花の形がとても美しい。花にはあまり香りはしませんが、バランのような葉には濃厚な香りがたっぷり。お餅を包んで蒸したり、ご飯を包んでお弁当にしたりして葉の香りを楽しみます。暮らしに根ざした欠かせない葉です。
空き地にも自生しています。
花言葉「幸運が訪れる」
時折、街路に植えられていたりもするのでよく観察すると出会えます。牧志市場近くの三越前の街路でも発見できました。首里町の末吉公園でも出会えいました。近年市街地への植樹が拡がっているようです。
花の形状は総状花序が数十センチ垂れ下がり横向きの花が20〜30花弁ついたものです。開花するとねむの木のような穂先が拡がったブラシ状です。香りはバニラとも樹脂臭ともいわれていますが状況により変化して感じます。いずれにしろ深夜に嗅ぐと不思議な世界に誘われます。
4月下旬〜5月初旬が嗅ぎ頃
ムーチー
同属の生姜の花
ムーチー(餅)の一種
サガリバナの群生地、沖縄〜奄美
奄美大島:瀬戸内町伊須集落、与路島
沖縄本島:那覇末吉公園、沖縄村、東南植物楽園
宮古島:添道
石垣島:平久保崎
西表島: 浦添川流域、仲間川流域
夜間の感香体験なのでハブや昆虫などの被害の可能性がありますので、現地のツアーやガイドとの体験が必須です。カヤック等水上からの体験ツアーもあります。上記以外にもサガリバナは植樹が行われています。上記周辺の街中でも出会えるかもしれません。
月桃【ショウガ科ハナミョウガ属】