◎香りに鼻を向け感度高めて未来を探ろう。大切なものは目に見えない。                 印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

●島根県大田、兵庫県但馬へ 森に潜む妖精の言葉を嗅ぎに


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LinkIcon桂の落葉の香りを求めて

 

秋は森へ甘いカラメルの香りに包まれに行こう!

水の音を目印に探そう

ハート型の葉っぱと川が目印です。




花や実が香りを放つのは不思議ではありませんが、落葉からとても良い香りがすれば、少し驚きます。しかも、辺り一面にほのかな甘い香りが(時に香ばしい)漂っていると、なんだか森の不思議さがさらにロマンチックなものになります。


桂の木は、水場近くの湿ったところを好みます

香りの源は桂の葉です。桂(カツラ)の木は、神社や深い森で出会えます。自生のものの多くは、水量のある川沿いに、また谷川の中に見つける事ができます。尾根よりも谷を探すといいでしょう。

桂の木は、何本もの枝を延ばしています


森に甘いカラメルの香りが漂い、
どこからか妖精が出てきそうな気配

ハート型の葉の目印


桂の葉は、落葉してはじめて香りを放ちます。甘いカラメルの香りだったり、場所によって醤油煎餅を焼く時の香りにとてもよく似ていますからすぐに分かります。葉の形もきれいなハート型で、香りも形もよい木です。

兵庫県但馬地方

但馬高原植物園の桂は甘く香っています。

土壌の加減か、気候の加減か、甘く香ったり香ばしい桂の葉がありますので、探す楽しみも増します。

桂の木のそばに水飲み場がありました。

きれいな水を好むのか、傍らに水飲み場が有り、美味しいお水を訪れた人が飲めるように整備されていました。(但馬高原植物園)



ほとんど、谷川の中に木があるという感じで、水が生命線の木だなと改めて感じた。


大山崎山荘美術館

桂の木は、公園や植物園、庭園などでも見つける事ができます。

【カツラ】(カツラ科)
北海道から九州に自生。水脈のあるところに多く自生。
落葉時期は、晩秋。
葉を乾燥させると香りがよく感じとれます。

葉から甘い香りが漂う

撮影:2005年10月10日
兵庫県 但馬高原植物園


2010年6月日 京都府 
アサヒビール大山崎山荘美術館
感香旅行「桂の葉」LinkIcon




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但馬高原植物園
〒667-1347 兵庫県美方郡香美町村岡区和池709
冬期は休園していますので注意。

嗅感覚を喜ばせる旅の記録。耳を楽しませる音楽、や味覚、絵画や風景の視覚刺激による幸福感。肌に優しい空気感など五感を喜ばす術を求めて人は旅に出かけます。記憶に深く焼き付く嗅覚の思い出は、脳幹へ普遍的に残り、また人を旅へ誘います。記憶しているようで、していないような曖昧な感触の記録。

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月桃(げっとう)

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ラベンダー

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島根大田、兵庫但馬…秋

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水仙

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CoffeeFlower

Hawaii Kona…春

谷間に拡がる甘露は珈琲を超えた