◎香りに鼻を向け感度高めて未来を探ろう。大切なものは目に見えない。                 印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

ラベンダー精油1本で楽しむアロマ

お気に入りの一本を入手する方法

嗅いでみるって「嗅いで見る」?
香りを嗅いでも、音を聞いてもどちらもパルスで脳に伝わっている


香りや匂いも、音や光りも五感で感じとった情報は、すべてパルス(電気信号)で脳に伝わっている。つまり、脳は、香りや光りを通じて見ている風景や人の顔などは電気信号としてのみ感じています。

とりあえずラベンダー、やっぱりラベンダー


アロマテラピーをするのに、いろいろ精油がありますが、なかでもラベンダーが好きです。もちろんブレンドして目的にフィットしたレシピを作るのももちろん生活に役立っているのですが、そのまま様々なシーンで活用できるラベンダーは、アロマテラピーのヘビーローテーションです。
シーンによっては多少「帯に短したすきに…」的なこともありますが、魔法の油的地位は確固としたものがあります。香りも産地ごとに異なり季節やシーンによって使い分けることも楽しみです。

真性ラベンダーの他にスパイクラベンダーやラバンジンなど近種のものも併せて使うと、結構奥の深さも出てきます。結構難解で小難しい療法のアロマテラピーですが、プロでも必携のラベンダー精油に的を絞って、徹底的にラベンダーを活用しています。アロマテラピーに興味を持ったら、まずは1本ラベンダー精油を購入しましょう。

多岐にわたるラベンダーの働き必要な時に必要な成分が働きかける

こんな話しを聞きませんでしたか? 「工業製品や大気汚染などに出会う機会のない人々は、「仁丹」だけでさまざまな症状を緩和した」という内容。人の体はとてもよくできたもので、一杯のコーヒーでも「鎮静作用」と「興奮作用」。相反する2つの作用が共存するなんて普通考えられませんよね。ヒトの体は、その時に必要な成分だけを摂取するようにできており、ラベンダーを使うことは「生きている」実感を感じる瞬間です。

医学的見地とか西洋医学的視点、東洋医学的視点といった概念では一切捉えていません。最低限の大切な事項(取り扱い等)に関しては、押さえた上でまとめています。

医学の分野でさえ、嗅覚に関しては近年ようやく研究成果が発表されている状況ですが、五感のなかで最も遅れをとっているのが嗅覚周辺なのです。これから医学的な臨床データがまとまることを期待しながら、体験を通しての実感を大切にまた優先しました。

ラベンダー精油の扱い方

市販されている精油瓶は滴下口になっており一滴ずつ滴下しますので、使用時は瓶を45度に傾けて一滴ずつ滴下させて用います。一気に精油が飛び出さないようにできています。滴下口は直接触れたりしないで下さい(雑菌や不純物が付着して精油の劣化を早めます)。

蓋は用が済めばすぐにしめること。精油は揮発性ですからどんどん香りの質が変化します。特にアルコール成分のリナロールやラバンドゥロールなど(スーっとする成分)が飛んでしまいます。

有効期限は1年を目安に冷暗所保存。バッグや引き出しの中でも早め早めに使用するなら大丈夫。直射日光や熱に弱いので気をつけること。小分けするときは、精油用の瓶をを使用して下さい。

プラスチックや塩ビ、ゴムなどに精油が触れると簡単に溶かしてしまうので注意。使いやすいのはシリコンゴムのスポイト付き遮光瓶が1滴ずつ出せて使い勝手がいいです。

精油は基本的に原液を肌に直接つけませんが、ティートリー精油とラベンダー精油は唯一数滴ならOKです。(まれにあわない場合がありますので注意)

ラベンダーの学術的な側面

学名Lavandula offcinalis シソ科の低木。南仏プロバンス産が生産の歴史と産出量が最も多く、近年ブルガリア、タスマニア、イギリス、東欧をはじめ日本、アメリカなどでも栽培されています。

成分は、ボルネオール、ゲラニオール、ラバンドゥロール、リナロール、酢酸ゲラニル、酢酸ラバンドゥリル、酢酸リナリル、シネオール、カリオフィレン、リモネン、ピネンで構成されています。

特性


強心作用、強脾作用、血圧降下作用、解毒作用、健康回復作用、抗ウイルス作用、抗うつ作用、抗莖作用、抗神経障害作用、抗リウマチ作用、細胞促進作用、殺菌作用、殺真菌作用、消炎作用、消毒作用、胆汁分泌促進作用、鎮莖作用、鎮静作用、通経作用、消臭作用、発汗作用、瘢痕形成作用、鼻粘液排出作用、分娩促進作用、癒傷佐用、利尿作用など

ラベンダー精油の適応範囲


興奮、不眠症、各種感染症、呼吸器疾忠(瑞息、痙攣性のせき、百日ぜき、流感、気管支炎)、抑うつ症痙縮、不眠症、各種感染症、抑うつ症(不安症、心身の全般的衰弱)、神経衰弱、神経痛、気絶、緊張、筋痛症(筋肉痛)、痙縮、月経痛、乏尿(尿量の不足)、高血圧、頭痛、片頭痛、眩暈(めまい)、ぼうこう炎、禿頭病(脱毛症)、口臭、耳痛、すベての創傷(単純性、無緊張性、感染性、壊疽性、梅毒性、下灌疳、痔瘻)、やけど、湿疹、にきぴ、抱疹、虫さされ、スキンケア一般

精油の量と質

精油を滴下する時は、振らずに精油を落として使用しましょう。


市販されている瓶入り精油(エッセンシャルオイル)は、平均1mlで約20滴ほどと言われていますが、品種や、精油毎に濃度が異なり、季節、温度、瓶の精油残量で随分と1滴の量が異なりますの。あくまでも精油の滴下量(1滴の量)は、目安として捉えて下さい。

市販されている精油ボトルの容量は、5ml〜10mlのものが多いですが、少し割高でも、最初は容量の少ないものを購入して、鮮度のあるうちに使い切りましょう。精油の種類によりますが、1年程度です。ただし、樹脂系など一部の精油は酸化しにくいので1年以上持ちます。

柑橘系やなど揮発度の高い精油は、できれば冷蔵保管をすすめます。

精油瓶から滴下させる時は、振らずにゆっくりと滴下させましょう。飛沫が飛んで目や肌につかないようにするためです。

精油を取り扱う時は、専門的な知識を学んで使用しましょう。